相手に、「確かにそれいいかもー」って言わせたい。ちょうどいいアンサーを返したい。
他人の良いアンサーはよく拝借する。あ、それいい!もらっちゃお!って。
後日、まるで自分が考えたかのように別の人の前で披露することもしばしば。
・・・でも、それじゃいつまでたっても偽物のままだ。
自分の言葉で勝負して、天然物の「それいいね」が欲しい!!!
なので、”自分だったらこんな時なんて答えるかなー”って、くだらないシチュエーションの妄想をよくする。
定例妄想会議のおかげで、趣味ってなんですか?って聞かれた時のアンサーは、
「自分の機嫌を自分でとることです」に決定してるし、
街頭インタビューで、いま日本に足りないものは?って聞かれた時のアンサーは、
「思いやりですかね」に決定してる。
しかし、ない!答えが決まってるのに答える機会がなさすぎる!
って思ってたら先日あったんです。
したためすぎて、ちょっとカビてるかもしれないくらいのアンサーを発する機会が。
飲み友のノブからの質問だった。
「生まれ変わって何にでもなれるなら何になる?」って聞かれて0.3秒くらいで答えた。早押しクイズかと思った。
「アラブの石油王」
「答えるの早!なんで?」
「石油王に嫉妬したことある?」
「ない」
「嫉妬も生まれないレベルで想像つかないじゃん?」
「たしかに金持ちってことしか想像つかない」
「なんでもできるよ」
「うわーたしかに」
「トラも飼える」
「あぶねー!」
「SPまいて鬼ごっこ」
「それはおもろそう」
「メニーメニー嫁」
「想像つかねぇーーーー」
「どう?石油王」
「俺も石油王にしよ」
「まいどありぃ!」
・・・・・なんだこれ。
くだらねー。なにその質問。石油王にしよ。じゃねーよ。なれねーよ。
確かに、こっちも答え用意してたけど。きっちりゴール決めたけどさー。
質問のレベルあげてこーぜ!!?
もっといいパスくれよぉー。って思ってたら、パスきた。
「じゃあ、動物に生まれ変わるなら、何になる?」
「きつね」
「答えるの早!なんで?」
「葉っぱで変化できるか確かめたい」
「うわーーーーーそれは知りてーーーー」
・・ノーブ!ストップ!ストーップ!もう、何になりたいシリーズはええ。もうええ。
欲しかった共感はものにしたけど、絶妙に満たされない達成感。
クリアしたけど、達成率75%的な。
うん。そんなときは、自分で自分の機嫌をとるんだ。
・・・
「ノブ!ちょっと私に、趣味なんですかって聞いて!」
「えっ、趣味はなんですか」
「自分の機嫌を自分でとることです」
「なんかかっこいい」
「なーっ!なんかいいよなー」
fin.