ponkotsu☆sugar blog

日々のキリトリ日記です。

7.桜とタイツは儚い

仕事終わりにイムさんと、夜のデート。

 

夜も参拝できるお寺に夜桜を見に行こうと。

夜は灯篭がきれいで、いい雰囲気なんです。

桜見に行ったり紅葉見に行ったり、ドライブにはいい距離で夜は人も少ないし穴場スポット。

 

久しぶりにお寺の近くにあるうどん屋さんで晩御飯も食べようよーって。

どれぐらい久しぶりって3年ぶりだった。

 

 

私の方が仕事早く終わるから、終わり次第そっち向かうねーって。

 

 

デート、デ~ト♪

私は会社では制服を着てるので、うかれながら更衣室で着替えて靴も履き替えてー、よいしょって

 

足元見た瞬間、

 

 

・・・ん?・・・肌色?

 

 

右足親指付近タイツが破けてた。

 

お餅にあんこを包むみたいにタイツの端をひっぱって足の裏に回して隠した。

その所作わずか0.5秒。

 

周りを確認しながら、ブーツを履く。

 

 

よし、見られてない。セーフセーフ。

ブーツだし全然モーマンタイ、モーマンタイ!!

臆することはない、いざ出陣ー!!

 

るんるーんとイムさんの元へ。

 

うどん屋さんに向かう車の中で、イムさんに、

 

 

「ねぇねぇ、今日新しいワンピース着た。デートだから!かわいいー?」

「かわいい!」

「でしょー!なんたってデートだからねー!けどね、こう見えて・・・タイツに穴あい    てまーす!!!」

「え?そうなのー?ブーツだから良かったねー」

「でしょー?あはははー」

「そういえば、職場の子たちから、彼女さんと長いけどときめいたりってまだあるんで すかー?ってきかれたわー」

「そうなのー?トキメキっていうか、ありがとーって思う事が多いよねー」

「そうねー。ってか、ラブラブだよって答えるのも恥ずかしいわ」

「私だったら、何日かに一度は涙ながしながら腹ちぎれるくらい笑うときがあるって返すかも」

 

なんてきゃっきゃと話しながら、うどん屋さんに到着。

 

 

「ちょっと私先にお手洗い借りてくるわ」

 

「人待ってるっぽいから名前書いとくね。いってらっしゃい」

 

 

ってお手洗いにいったわけ。座敷、多!

やっぱここのうどん屋さん人気なんだなーなんて思いながら、手洗ってるときに思い出した。

 

タイツ・・・

 

やばい!!!!!

 

足早に入口の椅子に座ってるイムさんの元へ。

 

 

コソコソっと耳打ち。

 

「座敷を確認。座敷に通されたら穴あきタイツがバレる。」

 

・・・

 

 

イムさんが満面の笑みでグーサインしてた。

「最初、テーブルでも座敷でもどちらでもに〇したけど、タイツの事思い出して、テーブル席に〇つけなおしといたよ」

 

 

 

ハッ・・・・・・・・・////トゥンク。

 

 

すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

 

 

 

その日みた桜は私のタイツかよ!ってくらい最後の力ふり絞ってる葉桜で、まぁ、儚いよねって。

 

いや、けど、、、

トキメキをくれるのは満開の桜だけじゃねーよ!ってこと。

葉桜だってなんだって穴あきタイツだって、いい仕事しますよってね。

 

 

 

 

いい、デートだった。

 

 

 

 

 

 

家帰ってから、バッグを床に置くよりも早く玄関でタイツ脱いでゴミ箱に押し込んだ。

 

「我の元でよく働いてくれたのぅ。あっぱれじゃ!!」

 

「覚えてるうちに捨てないと、洗濯にだしちゃうもんねーえらいね!」

 

 

 

 

 

すきーーーーーーーーーーーーーーっ!

 

fin.